ここは、仕事や家事の合間の安らぎを求めた大人が集う「Taka’s cafe」。
理学療法士でもあるマスターが美味しいコーヒーと身体の健康に役立つ情報を提供する癒しのカフェ!
今日もお客様がマスターに身体の悩みを話しているようです。
マスター聞いてくださいよ~
最近、O脚が気になってて…
シュッとかっこよく立ちたくてもできないんです。(涙)
いらっしゃいませ!
O脚が気になっているんですね。
確かに、あやなさん立ち姿勢だと膝の間の隙間が大きいですね。
これって何とかシュッとした膝にならないですか?
条件もありますが、O脚が改善する方法がありますよ!
え!?そうなんですか!
聞きたいです!
はい!
では、解説していきますね♪
目次
O脚ってどういう状態?
O脚の基準
両足をそろえた状態で立った時に、両膝の間の距離が指2本分空いていると内反膝、いわゆるO脚と言われる状態となります。

O脚と変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、様々な原因で生じた膝へのストレスにより関節の軟骨などが摩耗し、炎症を起こす事で痛みや関節の可動性が制限される症状です。この変形性膝関節症には内側型(O脚)と外側型(X脚)の2種類がありますが、内側型が大半を占めると言われており、O脚が進行すると痛みや膝が伸びないなどの症状を起こす要因となります。
O脚って何でなるの?
成長過程で起こる
乳幼児の膝は生理的にO脚となっており、歩行ができるようになると徐々にX脚傾向になります。7歳ごろになると一般的な成人と同じ膝の状態となります。
関節が緩い
膝関節の周りには様々な靭帯や関節包といった関節を保護し制動する組織があります。
これらは筋肉のように伸び縮みはせず硬い組織なのですが、関節弛緩性といって靭帯や関節包が緩くなっている方がいます。
この関節弛緩性ですが、O脚の方は関節弛緩性の特徴を持っている方が多いという研究報告があります。
関節弛緩性に関してはコチラの記事でご紹介してるのでご覧ください。
ケガや病気の影響
スポーツ中のケガや事故、または骨軟化症などの疾患などで骨の形状が変化したり、周囲の靭帯が緩くなる事でも起こります。
姿勢の影響
膝関節は股関節と足関節の間に位置しているため、それぞれの動きやポジションの影響を大きく受けます。
今回はこの姿勢の影響から起こるO脚について詳しく解説します。
O脚って良くなるの?
姿勢の影響から起こるものに関しては改善は十分に可能であると考えられます。
しかし、骨自体の変形が著しい状態であるとリハビリやトレーニングでの改善は難しく、人工関節置換術などの手術療法が選択されることもあります。
気になる方は専門家に身体をチェックしてもらい早めの対策を取っていきたいですね。
O脚になりやすい姿勢の特徴
骨盤が立たない
横から見た際に、骨盤が後ろに傾く姿勢になると膝が曲がって外に開くガニ股姿勢になりやすくなります。

股関節を開けない
股関節を開く動きが硬く、内側に大腿骨が捻ると膝が曲がった状態での内股姿勢になります。
膝が曲がった状態では膝が内に入るX脚になるのですが、内股姿勢の状態で膝をピンと伸ばすと膝の間が離れてしまいO脚となってしまいます。

土踏まずのアーチがつぶれている
足には土踏まずという3つアーチ状の構造から構成されています。
特に外側のアーチがつぶれてしまうと足関節の位置が変化し、それを膝関節がカバーしようとO脚の方向へ膝が引っ張られてしまいます。

O脚対策のポイント!
骨盤を立たせる腸腰筋を鍛える
骨盤を立たせる動きを入れる為には腰部から股関節へ伸びている腸腰筋の働きが大事です。
腸腰筋を使う為には股関節を曲げる動作が必要なのですが、腰が曲がったり反ったりせず安定した状態で股関節を曲げる事が重要です。
股関節を開く大殿筋を鍛える
股関節を開く動きに大きく作用するのは大殿筋です。
また、足を後方へ伸ばす働きもある為、様々な方向で使える必要があります。
土踏まずのアーチを作る足裏の内在筋を鍛える
土踏まずのアーチ構造を作る為には足裏のある内在筋の働きが重要になります。
指を開く・曲げる動作が行えると内在筋もしっかりと働いてくれます!
いかがでしたか?
O脚にも様々な要素があります。
でも、エクササイズによって改善できるものもありますので、専門家に確認してもらう事をオススメします♪
ありがとうございます!
まずは、教えてもらったエクササイズにチャレンジしますね!
参考文献 竹井仁:姿勢の教科書,ナツメ社,2015 公益社団法人 日本整形外科学会「O脚・X脚」