あずささんこんにちは!
ファスティングでよく見かける「酵素ドリンク」って飲んだことありますか?
ミツくんこんにちは!
むか〜しファスティングをやったときに飲んだことあるよ!
酵素ドリンクの「酵素」を勘違いしている人が多いように感じていて…
なので、酵素についてお話ししたいなと思います!
酵素を勘違い?
酵素っていろんな種類があるってこと?
身体の中で働いている酵素と、ファスティングなどに使われる酵素ドリンクの酵素は全くの別物なんです!
え、そうなの!?
そういえば、酵素って言われてもいまいちピンとこないね。
ミツくん説明お願い!
お任せください!
目次
酵素とは?
酵素は「代謝」に重要
酵素とは、代謝の化学反応を起こす物質のことです。
代謝とは、ある物質を他の物質に変化する化学反応のことで、単に脂肪が燃えやすいか燃えにくいかという意味ではありません。
(一般的に言われている、「代謝が良い=痩せやすい」は間違ったイメージではありませんが…)
身体の中では様々な代謝によって生命の維持が行われています。
ダイエットのときに、脂肪を分解したり、脂肪をエネルギーに変換して燃やしたりするのも代謝ですし、筋肉やお肌、爪や髪などを合成するのも代謝です。
美容や健康を作り出すためには、この代謝を「いかにうまく回せるか」が重要になりますが、そこに関わっているのが酵素です。
この代謝は、化学反応によって物質に変化を与えているのですが、これは酵素なくしては反応が起こらない仕組みになっています。
つまり、酵素がないと代謝がうまく回らず、痩せにくくなってしまったり、お肌や髪のトラブルなどにもつながってしまうということです!

酵素は何からできている?
酵素は主に天然のものと身体の中で作り出している物があります。
身体の中で使われる酵素は、身体の中で作り出していて、そのほとんどはタンパク質からできています。
タンパク質というと、筋肉のイメージが強い方も多いと思いますが、実は酵素もタンパク質なのです。
酵素は体内でタンパク質をもとに作られますが、食べ物から摂取した酵素が体内でそのまま使われるわけではありません。
ですので、酵素の働きをよくしたい場合は、酵素を食品で食べるというイメージよりは、タンパク質を摂取するというイメージの方が理にかなっています。
他にもいくつかの注意点はありますが、まずはタンパク質の摂取量が少なくならないようにすることが大切です。

酵素ドリンクとは?
酵素ドリンクの「酵素」とは?
酵素ドリンクとは、野菜や果物などを原料として、食物や菌などが持つ酵素と微生物の働きによって発酵させた食物発酵飲料のことです。
「酵素ドリンク」と聞くと、「酵素を飲めるドリンク」と勘違いしてしまいやすいですが、実際は「酵素が発酵させたドリンク」なので、酵素を摂取するためのドリンクではありません。
なので、酵素ドリンクを飲んでも、身体の中で酵素の働きが良くなり、代謝機能が改善されるわけではありません。
ですが、酵素の発酵によって様々な栄養素の吸収が良くなる効果が報告されており、ビタミンの吸収を良くする点や、微生物(善玉菌)による腸内環境の改善による吸収促進効果を考えれば、その機能によって代謝を改善する効果もあるかもしれません。
ですから、酵素に対する効果はないにしろ、その他の効果は期待されるので、一概にも意味がないというわけではありません。

酵素ドリンクの栄養
一般的に売られている酵素ドリンクの栄養成分は、そのほとんどが糖質であることが多いです。
そのほかにビタミンやミネラル、乳酸菌などの菌が含まれていますが、酵素のもとであるタンパク質はあまり含まれていません。
ファスティングなどに用いられる酵素ドリンクがほとんど糖質というのは驚かれる方も多いでしょう。
ファスティングでは、摂取する栄養を枯渇させ、エネルギー代謝を促進させる効果と、食物の消化吸収の負担を受けている胃腸を休ませる効果により、ダイエットや健康に対する効果が期待されます。
ファスティング中に酵素ドリンクを飲むということは、糖質を摂取していることになるので、結局枯渇させているのはタンパク質を脂質ということになります。
このことから、酵素ドリンクを使わず、水だけのファスティングをオススメする方もいますが、それは非常にリバウンドのリスクが高くなりますので、ご注意ください。
胃腸を休ませ、脂質とタンパク質を枯渇させるだけでも十分ファスティングの効果はありますので、酵素ドリンクを飲みながらファスティングを進める方が安全でリバウンドのリスクを下げることができます。
(糖が補給できれば、酵素ドリンクでなくても大丈夫です。)
※そもそも代謝が悪い状態でのファスティングにはリスクが伴いますので、安易にファスティングをオススメしているわけではありません。
酵素の働きを良くするためには
体内のタンパク質を枯渇させない
酵素はタンパク質をもとに作られますので、まずは体内にタンパク質が足りている状態を作ることが大切です。
食べ物から摂取を意識したり、プロテインを飲んだりしてタンパク質の摂取量を増やすことはもちろん大切ですが、タンパク質の「吸収」についても重要なポイントです。
食べたものが全て吸収されるわけではないので、吸収効率の悪い身体の場合、タンパク質を摂取してもうまく体内に吸収できないこともあります。
タンパク質の吸収には、主に胃腸機能が重要なので、胃酸を作り出せているか?腸内環境が良いか?が大切です。
胃もたれをよく起こしていたり、便秘や下痢を日常的に繰り返していたりする場合は、タンパク質の摂取量を増やす前に胃腸機能を改善する必要があります。

低体温を改善する
平熱が35.9度以下のことを低体温と言います。
酵素は体温によって働きが活発になったり、働きが悪くなったりします。
酵素の働きが良くなるのは体温がだいたい37度の時だと言われているので、36度を下回る体温では、酵素の働きが悪くなってしまいます。
平熱が36度を下回っている人は、身体を冷やさないように心がけましょう。

食事のバランスを整える
最後は食事のバランスです。
酵素の中には、酵素が単独で代謝を起こすものと、酵素に補酵素という助手がついて代謝を起こすものがあります。
補酵素を助手に使う酵素は、補酵素なくして代謝を起こせないので、補酵素が必要です。
補酵素には様々な種類がありますが、そのほとんどがビタミンやミネラルです。
ビタミンやミネラルの摂取と聞くと、野菜やフルーツを思い浮かべる人が多いですが、ビタミンB群は動物性のタンパク質に多く含まれるなど、結局様々な食材を満遍なく食べることが重要です。
いくらタンパク質を意識して食べても、バランスが悪ければ補酵素が足りなくなってしまいますので、バランスの良い食習慣が大切です。
イメージしてた酵素と全然違うね!
いろんな発見があっておもしろかったよ〜!
それはよかったです!
酵素についてもそうですが、他にも健康に関するたくさんの誤解がありますので、またご紹介します!