ここはダイエットの駆け込み寺、ミッツ体操教室。
最近ミッツ体操教室に入会した上本さんは、前回「カロリーとダイエットの関係」について勉強しました。
今回は、ダイエットに重要な「糖質の種類」についての話を聞きに来ました。
目次
脂肪になりやすい糖とエネルギーになりやすい糖
ミッツ先生こんにちは!今日は糖質の種類について教えてもらえるんですか?
上本さん、前回の内容をふまえて、糖質の量を意識した食事の実践できていますか?
ミッツ先生のアドバイス通り、カロリーよりも糖質を意識した食事を心がけています!
でも、“糖質”と言われても、何が糖質か分からないな。と思いました…
そうですよね。糖質の中でも、脂肪になりやすいものとエネルギーになりやすいものがあることはご存知ですか?
え!?そんなの知りません!早く教えてくださいよ!
教えようとしたら、上本くんが帰っちゃうから…まぁいいか。
まず、自然の食品の糖質は、3つの“単糖類”と呼ばれる糖で形成されています。
3つの単糖類とは、ブドウ糖・果糖・ガラクトースです。
ミッツ先生が3つのて…ツッコんだ方がいいのかな。。
まあいいや。。
ブドウ糖って、あの果物のぶどうですか?
よくある質問ですが、果物のぶどうとは違います。(笑)
それぞれの糖の特徴は、
1…ブドウ糖は、エネルギーになりやすく、エネルギーが余っているときに脂肪になります。
2…果糖は、脂肪になる割合が多く、吸収してすぐにはエネルギーとして使いづらいです。
3…ガラクトースは、吸収されるとブドウ糖に変換されるので、ブドウ糖同様エネルギーになりやすいです。

じゃあダイエットの時は、果糖を特に食べないようにしないといけませんね。
その通りです!
自然の糖質なら、果糖が1番脂肪になりやすいので、ダイエットの際には十分注意が必要です。
じゃあ、食事でブドウ糖や果糖はどうやって見分ければいいんですか?
大体の食べ物には、この3つの糖が2つ結合した“二糖類”か、3つ以上結合した“多糖類”という形で含まれています。
ミッツ先生が3つのて…ツッコんだ方がいいのかな。。
まあいいや。。
なんだかイメージしづらいですね。
もう少し詳しく説明しましょう。
二糖類で代表的なものは、砂糖に多く含まれる“ショ糖”があります。
ショ糖は、ブドウ糖と果糖が1つずつ結合した二糖類です。
牛乳に多く含まれる乳糖も二糖類で、ブドウ糖とガラクトースが結合しています。
なるほど〜。多糖類はどんなものですか?
多糖類で代表的なものは、“でんぷん”です。
でんぷんは、ブドウ糖が複数結合した糖で、お米や芋類、小麦など、いわゆる炭水化物と呼ばれる食品に多く含まれています。
お米や芋はエネルギーに変わりやすく、砂糖は脂肪に変わりやすいんですね!
自然のものはそうですね。
さっきから自然のもの自然のものって、なんなんですか!
人口的な糖質に要注意
すみません。
怒らせるつもりはなったのですが、最近は、コンビニやスーパーで売られているものの中に、自然にはない糖質もあるので…
自然ではないものって何ですか?
それは、“異性化糖”です。
異性化糖とは、科学的に糖の形(遺伝子)を変化させた糖のことです。
この異性化糖の特徴は、糖の分子が低分子だということです。
低分子の糖ってどういうことですか?
自然界の糖は、二糖類や多糖類といった高分子、つまり、単糖類がいっぱいくっついた形です。
食べたものを身体の中に吸収する際には、胃や腸で低分子に分解しないと吸収できないので、高分子なものは、吸収に時間がかかります。
低分子は時間がかからないということですよね?
時間がかからない方が良さそうに思ってしまうのですが…
実は、吸収に時間がかからない方が脂肪になりやすいんです!
えー!?なぜですか!?
それは、血糖値が関係しています。
糖が身体の中に吸収されると、肝臓から血液の中に放出されます。
血液の中には、ある一定の量の糖しか入れないので、あふれた糖は肝臓や筋肉に運ばれ、肝臓や筋肉にも入れなくなった糖は、脂肪になります。

ふむふむ。
自然界の糖であれば、高分子から低分子に分解しながらゆっくり吸収するので、ゆっくりと血液に糖が入っていきます。ゆっくりと入ってくるので、血液の糖を使う時間があり、脂肪に変換されづらいのです。

なるほど!
低分子の異性化糖だと、一気に入ってきちゃうから、糖を使う時間がなくて、結果的に脂肪になりやすいということですね!
そういうことになります。
なので、実際の食事では、果糖よりも異性化糖の方が気をつけたほうがいいですよ。
異性化糖は、果糖ブドウ糖液糖・コーンシロップ・高果糖液糖などがあります。
市販で売っているものなら、成分表示を見ると入っているものが分かりますので、異性化糖が入っていないかチェックしてから買う癖をつけましょう。
わかりました!
さっそく今から買い物に行ってきます!
あ、上本くん待って!まだ話は終わってないですよ!
また帰っちゃった…
糖質をどのくらい食べていいのか説明してないのに…
まぁ、次に来たときに説明しようかな。
エネルギーになりやすい糖質といっても、食べすぎると脂肪になってしまいます。
かといって食べないのはリバウンドをしやすくなったり、身体の不調が出やすくなってしますので、食べる量のコントロールする必要があります。
詳しい糖質の食べる量の話は、また別の投稿で。