ここはダイエットの駆け込み寺、ミッツ体操教室。
最近ミッツ体操教室に入会した上本さんは、カロリーを計算して食べ物をコントロールしているのに、体重が全然減りません。
体重が減らない理由を知りたくなり、トレーナーのミッツ先生に痩せない理由を聞きに来ました。
ミッツ先生!カロリーを計算して食べ物を選んでいるのに、全然痩せません…
カロリーには気をつけているのに、なんで痩せないのでしょうか?
上本さん、カロリーは食べ物を選択する上で参考にはなりますが、
カロリーを減らせば必ず痩せるわけではありませんよ。
そうなんですか!?カロリーを気にしていれば痩せると思っていました…
ダイエットに関する誤解は多く、勘違いをしている人も多いので、仕方ないですね。
今回は、太ることと痩せることの仕組みについてお話ししましょう。
目次
カロリーの落とし穴
上本さん、カロリーって何のことか知っていますか?
カロリーですか?カロリーは…あれ?そう言われてみるとわかりません!
カロリーとは、食べ物(栄養素)のなかに含まれる熱量のことで、
その食べ物(栄養素)を燃やしたときにどのくらい熱量が出るか?を表す値です。
例えば糖質だと、1gあたり4kcalあります。
これは、糖質を1g燃やすと、4kcalの熱量が生まれることを意味しています。
熱量?カロリーは脂肪の単位だと思っていました。
そこが落とし穴なのです。確かにカロリーの高いものは脂肪になりやすいという特徴もあるのですが、
カロリーがあっても、体脂肪にならない栄養素があります。
え?脂肪にならない栄養素があるんですか!?
はい。それは、タンパク質です。
タンパク質には1gあたり4kcalのカロリーがありますが、体内で脂肪に変わることはありません。

タンパク質!お肉や卵ですね!お肉や卵は食べても太らないんだ!
上本さん、話を最後まで聞いてください!
タンパク質は脂肪にはなりませんが、お肉や卵などのタンパク質として有名な食品でも、
糖質や脂質など、他の栄養素も含まれているので、お肉や卵をいっぱい食べても太らないわけではありません。
食べ物で考えると、カロリーではなく、その食品に含まれている栄養素を考えないといけないということですね。
その通りです。脂肪になる栄養素は、糖質と脂質です。
この2つを食べ過ぎてしまうと、身体に脂肪として蓄積してしまいます。
確かに、カロリーが高いお肉や魚は避けて、お米やパンを食べ過ぎていました…
カロリーは低くても、結果的に脂肪になる糖質を取り過ぎていたんですね…

痩せるための条件
今度は、脂肪が増えたり減ったりするメカニズムについてお話ししましょう。
よろしくお願いします!
まず、脂肪って何のためにあると思いますか?
脂肪は食べ物がなくなったときの予備タンクですよね!この前テレビで見ました!
その通りです。最近は食べ物にあふれていて、飢餓になることはありませんが、
人間の祖先は長い間飢餓の状態が続いていたので、食べ物が取れない日が続いても死なないように、
エネルギーが余っているときに脂肪として蓄え、飢餓の時に脂肪のエネルギーを使って生き延びる
仕組みが出来上がりました。

そうなんですね。
脂肪を蓄える仕組みは現代も同じで、エネルギーが余っているときに脂肪として蓄えています。
では、このエネルギーとは何のことか分かりますか?
エネルギーといえば炭水化物のイメージですね…
おしいですね。炭水化物は、糖質と食物繊維を総称したものですが、
食物繊維は(人の身体では)エネルギーになりませんので、ここでいうエネルギーとは、糖質のことです。
糖質!糖質を食べすぎると脂肪になるんですね。
だから糖質制限ダイエットが流行っているのか!
糖質をまったく食べない食事にすることは、かえって良くない場合が多いのですが、
糖質の量をコントロールすると、痩せやすくなりますよ。
分かりました!糖質に気をつける食事をやってみます!
あ、上本くん待って!まだ話は終わってないですよ!
帰っちゃった…
糖質の種類にも気をつけないといけないのに…
まぁ、次に来たときに説明しようかな。
糖質の中でも、脂肪になりやすいものとエネルギーになりやすいものの2種類があります。
詳しい糖質の話は、また別の投稿で。