ここは、仕事や家事の合間の安らぎを求めた大人が集う「Taka’s cafe」
理学療法士でもあるマスターが美味しいコーヒーと身体の健康に役立つ情報を提供する癒しのカフェ!
今日もお客様がマスターに身体の悩みを話しているようです.
マスター!こんにちは〜!
最近、雑誌やテレビでくびれには腹式呼吸が良い!ってよく見るけど腹式呼吸と胸式呼吸どっちがいいんですか?
こんにちは!あやなさん!
よくお客様からもめちゃくちゃ良く聞かれるんですよ(笑)
それぞれにポイントがあるのでご説明しますね♪
目次
腹式呼吸とは
腹式呼吸とは横隔膜の収縮をメインに使用する呼吸の方法で、イメージとしてはお腹を膨らましたり、凹ましたりしながら呼吸を行います。
腹式呼吸の特徴としては副交感神経に働き、リラックスをさせる働きがあると言われているので、ヨガや禅、マインドフルネスなどといった自身と向き合うセッションに用いられやすい傾向にあります。

胸式呼吸とは
胸式呼吸とは肋骨と背骨などで構成される胸郭を広げながら行う呼吸の方法で、胸を膨らませるように行います。
胸式呼吸の特徴としては腹式呼吸とは対照的に交感神経に働きかけ、身体をシャキッとさせたり、気持ちに気合を入れやすいと言われています。

どっちかに偏らない方が良い
前述した通り、それぞれのメリット・デメリットがありますが、そもそも呼吸は両方ともバランス良く保ちながら行う事が理想です。
すなわち、【片方が得意で片方は全然できない】そういった状況に陥るのは身体の不調をきたす恐れとなるからです。
例えば、ゆっくり呼吸をしたときにお腹は膨らますのは得意だけど、肋骨を広げながら胸で呼吸しづらい方は、胸郭の可動性が低下しており、息を吸いづらく呼吸が浅くなったり、肩で息をするといった使い方になっている可能性があります。
このような方は肩甲骨や背骨周りの筋肉が緊張しやすく肩こりや首こりが生じやすい傾向になります。
逆に胸を膨らませる事は得意だけど、お腹を使うのが難しい方は、腰や背中の筋を過剰に固めてしまい、腹筋が弱く、肋骨が拡がりっぱなしの状態の方が多い傾向にあります。
肋骨を下げる動きが出ないために、息を吐きづらい状態になります。
息を吐けない為に、ゆっくりとした呼吸ができず、身体を固めやすい為、腰への負担が大きくなります。
実際に腰痛持ちの方は呼吸のテンポの速い事が研究報告されています。
両方ともできるのが理想!
腹式呼吸も胸式呼吸も元々、身体に備わっている機能ですが、動作によって分類されているだけなので、どちらが良いかと差別化するのではなく、ご自身の身体の状態に合わせて、呼吸法を選択するという考え方が良いと思います。
例えば、今日は疲れてんなぁ~、とか気持ちが焦っているなといった時は腹式呼吸+ゆっくりとした呼吸を意識してエクササイズ、気合を入れたい!シャキッとしたいと言ったときは胸式呼吸+速い呼吸で調整できるように、両方の呼吸法ができると最高ですね!
あなたはどっち寄り?呼吸チェック方法
私はどっちの呼吸が得意?苦手?と思われる方もいらっしゃると思います。
そんな時は簡単にできるテストを行ってみましょう。
胸の上とお腹の上にそれぞれ手を置き、呼吸をした際にどちらが良く動くか、動くタイミングが早いかチェックします。
動きのタイミングが遅く、動きが出ていない方が苦手な呼吸法となります。

へえ~、どちらが良いというわけではなくて
自分の身体の状態に合わせて選ぶことが重要なんですね~
その通りです!
まずは呼吸のチェックで腹式呼吸・胸式呼吸
どちらが苦手が確認してみてくださいね!